今日の雫石はとても寒い一日でした。
さて、根みつばの続きです。
もともと、冬に出荷する野菜?です。
掘って土を落としたみつばをキュウリの
かん水に使ったチューブで束ねます。Reuseです。


それを一箇所に集め根がかくれるように、
周囲に土をかけておきます。

画像が無いのですが、しばらくすると、根だけが残り
上の葉の部分がなくなります。
それを下の画像にあるようにうちでは断熱ボードを使い
土中に電熱線を引いて「根」だけを敷き詰めていきます。

温度をかけると根から新しい みつば が発生してくるんです。
私も最初は半信半疑でしたよ(笑)
高さが30センチくらいになると出荷開始です。

根を伏せてから25日から30日くらいかかります。
うちでは、4つの囲いを使い一週間位づつずらしてローテーションさせます。

それを一株づつ丁寧に洗い無事出荷となるわけです。

私も最初の年はやり方がわからなくて苦労しましたよ。
真冬の仕事ですので、今は、私は直接関わりませんが
畑の準備から出荷まで、いろんな農作物の種類ごとに
たくさんの手間がかかっているんです。
最近、「TPP」(環太平洋戦略的経済連携協定)が話題に
なっていますよね。
関税の撤廃という事ですから
もしも、日本が参加すれば、農業、農村は壊滅的な
打撃を受けるでしょう。政府は「農家戸別所得補償政策」
があるからそれで補填すると言うことなのでしょうが
工業製品と違い、一度荒廃した、農村・農地は
簡単には元に戻りません。
日本は、農産物を輸入し、技術立国になれば良い。
と言う暴論(私にはそうとしか思えません)
を唱える方がいらっしゃいますが、本気で
言っているのでしょうか?
技術立国と言いますが、それこそ一番で無いと
他国との競争には勝てないんですよ。
日本の食料自給率は12%まで下がるという
試算もあります。(農水省試算)
ただ単に私が農協青年部の出身だから言っているの
ではありません。食糧安保・日本の文化を
守り、育ててきたのは「自国の農業・農村」なのでは
ないでしょうか?
それを他国にゆだねられますか?
政府、そして国会議員の皆さんには、拙速な結論を
出すことなく与野党の枠を越えた、慎重な議論と
結論をお願いします。

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